この記事では、動画のテロップに使う「フォント」の使用に関する、ライセンス上の注意点を解説します。

動画編集でテロップ(字幕)を入れる際は、他のワープロや画像編集と同様にパソコン内の「フォント」を使用します。

このフォントですが、例え正規に購入したものでも「どれを何に使ってもOKではない」事をご存知でしょうか?

実は、フォントにはメーカー・製品ごとに定められた「使用許諾範囲」があります。例えば、リーズナブルなフォントパッケージで人気の「DynaFont」には、このような使用許諾範囲が設定されています。

DynaFont(ダイナフォント)使用許諾範囲について

これを見ると、例えば印刷物は「広告、カタログ、チラシ、DM、ステッカー、商品パッケージ、ノベルティグッズなど」で「◯」となっており、大抵の範囲で問題なく使えることがわかります。

それでは「映像作品」はどうでしょうか?

なんと「映画、テレビ番組、CM、デジタルサイネージ、ビデオ、DVD、ストリーミング動画(例:動画投稿サイト)などでのテロップやメニュー画面」で「別途許諾が必要です。」になっており、パッケージを購入しただけではWeb動画にも、店頭のサイネージとしても使えない事になっています。

※DynaFontの使用許諾範囲は、2016年10月23日現在の内容を元に執筆しています。

規約違反に個人・法人の差はありませんが、特に知らずに企業のコンテンツに使用してしまい、コンプライアンス的な問題を生んでしまうのは避けたい所です。

規約は各社ごとに定められていますが、例えば日本語フォントの最大手であるモリサワのフォントは、商用の映像コンテンツに使用しても問題ない旨がしっかりアナウンスされています。

商業利用について | フォント製品 | 製品/ソリューション | 株式会社モリサワ

また、PhotoshopやPremiere Proといったソフトに付随し、日本語フォントも数多いサービス「Adobe Typekit」内のフォントも、ネット動画から放送まで安心して使うことができます。

Adobe Typekit
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このフォントのライセンス問題は、印刷物で経験の多いデザイナーさんでもついうっかり違反してしまいがちです。タイトルやテロップのほか、グラフ等の資料中の文字についても、是非注意をはらってください。

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大須賀 淳
映像作家、音楽家。企業ビデオ等様々な映像・音楽コンテンツを制作すると同時に、書籍や雑誌での執筆、世界トップクラスのオンライン学習サイト「lynda.com」等での講師、製品デモなども数多く務める。公式サイト「大須賀淳のバランス感覚」