この記事では、作った動画を「資産」と意識して扱うことで、継続して価値を生み出すことの重要性を解説します。

インターネットを使った動画の活用が大きく広まった現在は、制作される動画コンテンツの量も過去に類を見ない程多くなっています。そして、専門家に依頼、自ら作成、どんな手段をとった場合でも、動画を作るにはコスト(金銭的、人的、時間的さまざまな意味で)がかかります。

そのようにコストを費やしていながら、量の増加と共に「使い捨て」「作りっぱなし」となる動画も増加しており、大変「もったいない」と言わざるを得ません。

あなたがコストをかけて制作した動画は、あなたの「資産」です。以下の3点を意識することで、ただ漫然と作る場合の何倍もの価値を生むことができます。

1.今後の動画作成に流用できる

動画の制作は何かと手間がかかりますが、毎回ゼロから作成する必要はありません。ロゴアニメーションやシリーズのタイトルなどは次回以降の制作にそのまま流用できますし、製品映像やグラフといった素材も、最初から流用を意識して作れば複数の動画で活用することが可能です。

例えば「テレビ局の強み」も、電波や新規の制作・取材能力だけではありません。過去に蓄積された膨大な番組のライブラリがあるおかげで、事件や有名人の訃報など突発的な出来事があった際も、あっという間に特集番組を組む事が可能です。長期間コンテンツの制作を続けると、新興勢力が(メディアごとの買収でもしない限り)即座には真似できない強みを持つことができます。

これは一般の動画制作にも言えることで、それぞれの分野で大きなトピックがあった際などに、過去の動画資産を活かしてスピーディに新しいコンテンツを発信することが可能です。

2.継続したアクセス流入や影響

単なる商品紹介などでなく、専門分野の有益な情報を扱った動画は、検索結果やシェアされた先などから長期的なアクセスを得られる場合が多くなります。即時の売上アップなどにはならなくとも、知名度や信頼性の向上も含めて長期的に見込み客を集めるためのツールとなってくれます。

金融商品と同じく、動画コンテンツにも「短期もの」(新製品や流行などに沿った情報)と「長期もの」(すぐに変化しない、ベーシックな知識などを扱ったもの)があります。両方をバランス良く作っていくと、安定した動画資産形成が一層行いやすくなります。

3.素材販売で「運用益」を得る

あなたが所有している映像の素材は、アドビシステムズが運営する「Adobe Stock」などの「ストックサービス」で販売することもできます。

普段自分が使っている専門的な道具や場所といったありふれたものも、他分野の人にはとても珍しいという場合が多々あります。テレビ番組(特にクイズなど)でも、細かな映像をわざわざ撮影せずに、ストックサービスから取得して使っている場合がよくあります。

ストックサービスだけで大きな売上を作るのは大変ですが、せっかく収録した素材をハードディスクの中に眠らせておいても利益を生む可能性がゼロです。余裕がある時に登録する程度の手間なら、まったく損はありません。

また、YouTubeなどに多くの映像をアップしていると、他のコンテンツ制作元から「映像を使わせてほしい」という打診もよく来ます。その際、流されて「無償」で提供してしまわず「こちらで販売しているので購入してください」と指定することも可能です。

以上、これらを参考にして、是非自分の動画資産から多くの利益を生み出してください!

The following two tabs change content below.
大須賀 淳
映像作家、音楽家。企業ビデオ等様々な映像・音楽コンテンツを制作すると同時に、書籍や雑誌での執筆、世界トップクラスのオンライン学習サイト「lynda.com」等での講師、製品デモなども数多く務める。公式サイト「大須賀淳のバランス感覚」