この記事では、長いトークなどを「音声のみ」聴いてもらうことで視聴確率を向上させる方策について解説します。

現在は、様々なメディアによって熾烈な「ユーザーの時間の奪い合い」が行われています。多少興味のあるコンテンツを見つけても、それを閲覧するためだけに数十分以上の時間をキープするのがいかに難しいか、皆さんご自身が日々実感されていることでしょう。

一方、講演や対談といったトーク中心のコンテンツは、要点だけを編集しても一定以上の時間が必要となります。これらを閲覧してもらうために大きな鍵となるのが「ながら聴き」。他の作業を行っていても同時に消費しやすいのが音声の良い所で、ラジオがテレビ出現後も存在価値を失っていないのは、運転中、仕事中のながら聴きメディアとしての特性によるものです。

よほどスライドなどを多用したものでなければ、講演や対談は音声だけでもかなり内容を理解することができます。極端な話、トーク系の動画は、多少の画質よりも音の聴きやすさを最優先すべきです。参考資料などを見たい時だけ画面を見れば済む「画面の出るラジオ」位の意識を持って構成を考えると、よりながら聴きにフレンドリーなコンテンツとなります。

さて、ながら聴きを行ってもらう上で、一つ問題になる事があります。コンテンツ消費の主戦場であるiPhoneでは、YouTubeなどの動画を再生したまま(音声だけを聴いて)他のサイトやアプリを表示することができないのです(画面を切り替えた時点で再生が停止します)。

そこでお勧めなのが、動画と一緒に「音声のみ」のバージョンを用意しておく事です。例えば「SoundCloud」というサービスを使うと、下のように音声を自分のWebサイトやSNSなどで共有することができます。

しかも、SoundCloudの音声は、iPhoneでの再生中に他のサイトやアプリを見ても再生がキープされ、簡単にながら聴きすることが可能です(この記事をiPhoneでご覧の方は是非お試しください)。

動画はビジュアルとサウンドの統合されたメディアですが、常に両方をフル活用する必要はありません。是非、音声のみ配信する手法も活用してください!

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大須賀 淳
映像作家、音楽家。企業ビデオ等様々な映像・音楽コンテンツを制作すると同時に、書籍や雑誌での執筆、世界トップクラスのオンライン学習サイト「lynda.com」等での講師、製品デモなども数多く務める。公式サイト「大須賀淳のバランス感覚」